国際吃音啓発の日について

 吃音の啓発を目的として、1998年に国際吃音者 連盟(ISA)と国際流暢性学会によって、10月22日が 国際吃音啓発の日(International Stuttering Awareness Day : ISAD)と制定されました。ISADに合わせ日本を含め世界各地で、様々な吃音啓発の為の取 り組みが行われています。日本には各地に32の言友会があります。10以上の各地言友会がISADに合わせて例会・イベントを行う予定です。日本吃音・流暢性障害学会にて、ISADのテーマカラーであるシーグリーンのリボンの配布と吃音の啓発のための募金を行いました。

今年のフライヤーの紹介

フライヤー:表

フライヤー:裏

Y☆各言友会の取り組み

■ISADに合わせた各言友会の取り組みについての情報です。今後随時更新致します。

すたっと京都・京都言語障害研究会 共催

  • 日時:9月28日(日)13:30~17:00
  • 会場:ひと・まち交流館 京都 第3会議室(河原町五条下る東側)
  • 講演:「吃音のある人が求める合理的配慮」
  • 講師:南 孝輔(みなみたかゆき)氏(NPO法人全国言友会連絡協議会理事長)

千葉言友会「吃音を考える集い」

  • 日時:10月5日(日)13:00〜16:30 
  • 講師:吉田浩滋(千葉県言語聴覚士会長)
  • 詳細はこちら

奈良言友会「国際吃音啓発の日記念例会」

  • 日時  10月5日(日)13:30〜
  • 会場 奈良市ボランティアインフォメーションセンター
  • 内容
  1. 吃音の社会的認知の向上、社会的支援のために、私達にできることはなにか話し合います。

にいがた言友会
 「吃音(きつおん)てなに?」 ~知ってほしい どもりのこと~

  • 日時 10月5日(日)14:00~17:00
  • 会場 まちなかステージ 「よろっto ローサ」(地下街のオープンスペース)
  • 内容
  1. 吃音(きつおん・どもること)について、映像や資料などを利用し、簡単にわかりやすくお知らせし、会員と聴衆によるトークイベント。
  2. みんなで吃音問題について一緒に考えます。
  3. 希望者には、個別に相談を受け付けます。

名古屋言友会
「国際吃音啓発の日 チラシ配布活動 ~ひとつの想いを声にのせて~」

  • 日時:10月18日(土) 14:00~17:00
  • 場所:名古屋三越 栄店周辺
  • 内容:名古屋の中心街である栄の街頭で、吃音啓発チラシの配布を行います。

よこはま言友会「吃音フォーラムin川崎」

  • 日時:10月19日(日)13:00〜16:30 
  • 場所:ミューザ川崎 研修室  ☆定員:80名  ☆参加費:500円
  • 内容
  1. 北里大学東病院 言語聴覚士吉澤健太郎氏による公演・対談・吃音相談
  2. ことばの教室・言友会綾部泰雄先生による吃音相談・言友会紹介

栃木言友会「栃木吃音を考えるつどい」

  • 日時:10月19日(日)13:30〜16:45
  • 講師:坂田善政(国立障害者リハビリテーションセンター学院教官
  • 詳細はこちら

京都言友会

  • 日時:10月26日(日)13:30〜16:45
  • 場所:京都市聴覚言語障害センター(聴言センター)2階 研究室1・2
  • 講師:津熊 良政氏(立命館大学 文学部教授)
  • 内容
  1. 「吃音改善のためのリズムとシャドーイング」
  2. 会員の体験発表・参加者によるグループ別討論 も予定

福井県言語聴覚士会・福井言友会
 「コミュニケーションサポーター講習会(吃音編)」

  • 日時:11月30日(日)10:00〜15:00
  • 場所:福井県立大学 交流センター3階多目的ホール
  • 内容
  1. 講座:吃音についての基礎知識と支援
  2. 座談会:福井言友会と交流しコミュニケーションの援助法を学ぼう

国際吃音啓発の日PR動画

☆吃音とは?

吃音とは、「きつおん」と読み、なめらかに話せないことです。

☆主な症状

  1. 同じ音を繰り返す(連発)
  2. お、お、お、お、おかあさん 音を引き伸ばす (伸発) お―――――――かあさん
  3. 音が出てこない (難発) ・・・・・・・・おかあさん

 また、なんとか言葉を絞り出そうとして、顔や体に力が入ったり、不自然に顔面や手足が動いてしまったりする「随伴運動」のほか、吃音があるためにコミュニケーションがうまく取れないと感じ、人と接することを避けがちになってしまうなど、心理面でも二次症状が生じることから、吃音がある人たちは、表面的な症状の重さにかかわらず、日々「生きづらさ」を感じながら生活していることが少なくありません。

  しかし、吃音の症状には波があり、なめらかに話すことができる時期や場面もあるため、非常にとらえどころがなく、これまで単なる癖や、精神的な問題だと誤解されてきました。近年では、吃音の原因ついて多くの分野の研究者が解明に取り組んでおり、かつて言われていた「親の育て方のせいで吃音になる」というような考え方は支持されていません。しかし、依然としてはっきりとした原因は分かっておらず、それゆえに確実な治療方法も確立されていないのが現状です。

  吃音は国際的な診断基準で言語障害のひとつとして位置づけられており、厚生労働省による障害認定の対象であるかどうかについては様々な議論がありますが、わが国でも保険診療の適用となっています。しかし、吃音に対する社会的な認知度・理解度はいまだに十分とは言えず、「緊張しているからどもる」などの誤解が、吃音がある人たちにとっては大きな悩みのひとつになっています。

  吃音がある人は、人口の約1%と言われています。もしかしたら、家族や友人、同僚など、あなたのすぐ側にも、吃音で悩んでいる人がいるかも知れません。だからこそ、吃音を「個人の悩み」と思うのではなく、私たち自身が取り組むべき「社会の課題」として、ともに向き合っていく「当事者」の意識を持って欲しいのです。

   1966年に東京で発足し、現在では全国33箇所に活動拠点を持つセルフヘルプグループである私たち「言友会」は、吃音を持ったままでも学んだり、働いたりできる社会の到来を願い、そのための啓蒙活動を続けてきました。吃音は、本来ならば「ことばがなめらかに出ない」ことに過ぎないはずですが、そのために、学校に行けない、仕事に就くことができない・続けられない人たちがいます。近年、本人の性格や意欲の問題として誤解されがちだった「発達障害」や、「高次脳機能障害」など、「見えない障害」が、支援の輪を広げるためにクローズアップされるようになりました。私たちは、吃音がある人の立場から、今このチラシをご覧の皆さんと一緒に、誰もが尊重されて生きることができる社会の実現を目指していきたいと考えています。

  文責:NPO法人全国言友会連絡協議会 理事 横井秀明(言語聴覚士)